ゴルフ界のゴタゴタに思うこと。

もはや囲碁の記事よりゴルフの記事が多いかもしれない本ブログですが、本日もゴルフの話。

とりあえず松山選手全米オープン4位、お疲れさまでした!

全米オープンもついに地上波での放送が無く、どうしよう・・と思っていたのですが、そういえばケーブルテレビで見れるのでは?とあれこれやった結果見ることができました(^◇^)良かった~(^○^)


そんな全米オープンの影で、実は今、ゴルフ界が大きく揺れています。


「リブゴルフ」という新団体が発足し、米ツアーの有名選手が数多く参加を表明しました。

しかし米ツアーを統括する「PGA」という組織は「リブゴルフ」を認めず、リブゴルフに参加するプレイヤーに関してはPGAのメンバー資格を停止(通常の米ツアーに出られない)という処分を下しました。

囲碁界で例えれば日本棋院の他に、新たになんとか棋院ができて、そこが主催する試合に日本棋院のプロが出たら、今ある名人戦や本因坊戦とかに出られないようになったという感じです。


ちなみに私の敬愛する松山選手は今のところ通常の試合に出られなくなるならリブゴルフには参加しないと表明しています。

このリブゴルフ、通常のツアーとは大きく異なる点がいくつかあります。


主な違いは、

・予選なし、3日間での戦い(通常は予選2日間、本戦2日間の4日間)

・年間試合数が8試合しかない

・試合数が少ない代わりに1試合ごとの賞金が高い

・個人戦だけでなく、チームを組んでのチーム成績も競い合う


とまあこんな感じです。特にチーム戦があるのはなかなか面白そうに思えますし、協力し合ってゴルフを盛り上げていっても全然おかしくありません。

しかし先ほど書いたようにPGAはこれに出るなという意思を明確にしています。


なぜこんなにも毛嫌いされているのかというのが外野から見れば不思議なところですが、その理由は主に次の3点があります。

・リブゴルフのスポンサーにサウジアラビアが関わっていること(サウジは非人道的な行いをしている国家、という批判があり、特に米国内ではその論調が強い)

・リブゴルフ主催者とPGAとの関係が良くない

・PGAの排他的な姿勢(というか人気を奪われるのを心配している)


正直最初の1点は建前、他2点の理由が主でしょう。だいたい新しい組織が立ち上がった場合にはどの業界でも起こりそうですよね。

まあこれは仕方ないことかなと。新団体がだんだん市民権を得て定着していけばいずれいい感じに住み分けていくし、ないしは協力していくことも不可能ではないので、今どうこうする感じではないでしょう。


他にも1試合の賞金額が高い故、結局金目当てなのかというプロに対する批判もあるようで、マスコミもここばかりに注目しがちです。

しかしこれは年間の試合数が少ないわけですし、年間での総賞金で見ればPGAの6割ほどなので、私はそこまで批判されるようなことではないと思っています。


現にリブゴルフへの参加表明をしたプレイヤーからは口々に、「時間の自由」「家族との時間を過ごせる」といった声が多く聞かれます。

もちろん金目当てのプレイヤーもいるでしょうが、この時間の自由へのコメントも本音だろうな、と私は思っています。というのもプロゴルファーの日程というのはめちゃくちゃ忙しいのです。


まず木曜から日曜の間は試合です。試合前の火曜、水曜は練習ラウンドがあったり、プロアマ戦がある試合ではそこに出る必要があります。

とすると残るのは月曜ですが、試合会場は当然毎週変わるため、月曜は移動日です。

つまり予選で負けない限りは休みゼロなわけです。

予選で負けると一円も貰えないのがゴルフの世界ですから、そうそう休めはしません。


リブゴルフに参加表明した選手には若手はあまりいません。ある程度年齢が行っていて、休みが欲しい、というのが一番の本音なのではないのかなぁと思います。

いわばブラック企業から脱出するのと似ているのかも。

行く行くは通常のツアーとシニアツアーの中間、中年ツアーみたいな感じで定着して選択肢の一つになるのが健全だと私は思うのですが、どうなるかなぁ。


とりあえず松山君にはメジャーを全部勝つまではPGAで頑張ってほしいと思っています。


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