海鮮丼の前で本当に海鮮でいいのか?と自問自答した私、悩んだ末に出した答えは・・・?
考えろ俺、よく考えろ。
そうだ、あれほど見つけて狂喜した函館美食エリアに結局一度も行かずに終わるなんてそんなのダメだろう!そんなの違う!
荷物が重いなんて関係ない!行くぞ美食エリア!
そんなテンションで三度目の正直、函館美食エリアに向かうことにした。
どうせなら歩いていくか!と歩いていく。今回は大通りばかり歩いていたのでまだ通っていない裏通りを歩く。
歩いていると案外所々に店があったりして面白い。列を成している人気店もあったり。
そうだ、俺が好きなのはこういうところじゃなかったか?なんでこの感じを忘れていたんだ。これでこそ俺の旅じゃあないか。
きたぞきたぞ。今、俺の脳内には井の頭五郎の勝利のBGMが鳴っている。
美食エリアに到達すると、カレー屋が開いていた。よし、ホテルのカレーじゃなくてちゃんと現地のカレーを食おう。
店内にまだ客はいなかったが気のいい店員さんが案内してくれた。うっとうしすぎずすごくちょうどいい。
メニューは色々悩ませる感じだったが、こだわりの地元の豚、せたなポークを使用している(せたなって桃鉄の周遊駅のあそこか!とか思ったりした)という店内掲示もあったのでカツカレーで。
それとカツゲンという聞いたことの無いドリンクがメニューにあった。店員さんに聞いてみると北海道のヤクルト的な飲み物らしい。結構地元の乳性飲料というのは旨いことが多い。
ちなみに鹿児島にはヨーグルッペという旨い乳性飲料があるのでぜひご賞味いただきたい。
とりあえずそのカツゲンも頼むことにした。
カツゲンはヤクルトよりピルクルに近い感じだけど、ちょっとフルーティーな酸味があってそれが良い。いいご当地ものを見つけられた。
そしてカレー。見た目は私の好きなドロっとしたカレーなのだが・・・
見た目からは想像できないシャープな味。悪く言えばコクが無く、ピリリと来る辛さを主としたカレーだった。
なんというか店主のプライドを感じるような切れ味のあるカレーだと感じた。これが函館のカレーなんだ!と言わんばかり。
正直私の好みの味かと言われればそうではない。そもそもあまり辛い物が得意ではないというのもある。が、まずいとか辛すぎるとは感じない。不思議なカレーだった。
カツの方は素晴らしく肉質が良く、程よく柔らかいが脂っこ過ぎない。揚げ方は良く分からないが、カツカレーの場合揚げ具合はあまり気にならないことが多い。美味しかった。
ごちそうさまでした。
最後の最後に、本来の自分の旅を取り戻せた気がする。観光や名物にとらわれすぎたり、失敗を恐れて無難なところを選んだり、少し守りに入りすぎていたかもしれない。
こうして無事、晴れやかな気持ちで函館旅行を終えることができた。
その晴れやかな気持ちは東京に戻ったときのウンザリする暑さでちょっとどこかへ行ってしまったのだが、それはまた別の話。
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