とある一日の記録。
午前中用事で普段行かない駅に行った私。午前中に用事は片付き、午後もその足で用事を片付けようと思っていたら、その日には片付けられないことが判明。
午後、暇になっちゃったな・・・どうしようかな?と思った私は、とりあえず散歩することにした。
普段は行かない駅ではあるものの、何度か来たことはある。残念ながら昔行っていた本屋とゲーム屋は無くなってしまっているので、遊ぶ場所は少ない。
11時半くらいだったので少し早めの昼飯を探しても良いのだが、この駅にはあまり好みの飯屋は無い。ただ一軒美味しいパン屋があるのは覚えている。
ひとまずパンを買って歩きながら食いつつ昼飯を探すか。ということにした。
パン屋はコロナ禍でも潰れてはいなかった。地味なたたずまいでかなり地元感のあるパン屋なのだが、パンのふんわり感や味付けがすごくちょうどいい。
私のパン屋ランキングでは三本の指に入る良パン屋である。
クリームパン、クロワッサン、ウィンナーロールを買う。
どれもうまい。驚くような味わいではなく、全て素朴であるが、丁寧な素朴さ、とでも言えばいいのだろうか。
やっぱりこの駅に来たらここだな、と思う。
さて、この後、どうするか。そういえばここから少し歩けばよく行く漫画喫茶の方へ行くバスが出ているはず。
うん、漫画喫茶に行こう。と歩き出す。
住宅街をしばらく歩いていると、なぜか渋い中華屋ととんかつ屋を発見。とんかつ屋は行ってもいいと思ったが、店主が腰痛のため休みとの張り紙。出会えなかったか・・・
その後は特に出会いも無くバスに乗る。それなら漫画喫茶の近くで飯にしよう。
そういえば以前少しスマホで調べてここに行こうかなという洋食屋がある。漫画喫茶に行く時過去二回訪れて、いずれもたまたま店が閉まっていてなかなか出会えていない。
ふむ、三度目の正直、行ってみようか。開いてますように・・・!!!
バスを降り店の前まで行くと・・・開いてる!!!
やったーーー!!!
喜び勇んで入店。
店は少し暗い感じの照明で、席数も少ない。店内は所々ビートルズグッズが並んでいるが、鬱陶しく感じるほどではない。席はちょうど一席だけ空いていたのでそこに座る。
メニューはオムライスやハヤシライス、ナポリタンといった具合だ。うん、変にごちゃついてなくていい。
オムライスはデミグラスとケチャップ、オムハヤシがあるのでオムライスが一番の推しなのだろう。よし、ここは王道、ケチャップオムライスで店の力を量りたいところだ。
ケチャップオムライスを頼むとまずサラダを出される。
少し大きめの器にたっぷり入っていて良い。トマトが入っていないのも良い(トマトは苦手。ケチャップは好き)。フライドチップ?みたいなのが少し入っていて食感も良く、味付けもちょうど良い。
これはいいサラダだなと期待が高まる。
サラダを食べ終わった辺りで本命、オムライスが登場する。
・・・キタ!!!
もう見た目が素晴らしい。漫画に出てくるような綺麗な形に綺麗なケチャップの載せ方。そう言うと場末の大衆食堂的薄焼き卵をイメージする人もいようが、卵はそうではない。
今流行りの半熟ドロドロタイプでもない。綺麗に形はまとまってちゃんとご飯を包んでいて、それでいてふわふわ。
私の理想のタイプである。基本的に私はかわいい食べ物でも崩すのがもったいないとは思わないのだが、このオムライスは崩すのがもったいないと思わせるほどだ。
しかし食べないわけにはいかない。意を決してケチャップを軽く崩し、一口。
・・・うまい!!!
一言で言えば、「完璧」。
一切ケチをつけるところはない。ケチャップライスは変にたまねぎが目立ったりせず、脂っこかったりすることもないのでいくらでも食べられそう。
一口崩したのに全くバランスを崩さない卵。それなのに口に入れると絶妙なふわふわ感。
間違いなく私が今まで食べたオムライスの中で最高のオムライスだ。
三度も通った価値はあった。諸葛孔明を得た劉備の気持ちが今なら分かる気がする。
・・・ああ、うまかった。次来る時はハヤシライスも頼んでみようか。でもこのオムライスを食べないのももったいない気がする。いっそ両方頼んでみようか。
漫画喫茶に通う楽しみが大きく増えた素敵な一日でした。
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