前回は「二線のアタリ」を使って相手を取る練習をしました。では、今回は守る側の立場で考えてみましょう。
一か所、白に「二線のアタリ」をされそうなところがあります。では、黒はどのように守れば良いか?というと・・・
黒1と、素直に相手がアタリにしてきそうなところをつなげば良いです。なんだ、簡単ですね(^◇^)
囲碁を始めて間もない方は、これだけ覚えればOK。後のことは読まなくて良いです。むしろ混乱するので読まないでください(笑)
さて、先ほどのようにつなげば良いところが、意外と中級者くらいの碁に慣れてきた人だと逆にこれができないことが多いのです。守るには守るのですが・・・
少しでも陣地を大きくしようと、このように打ってしまう人が多い。これね、実は損してるんですよ。なぜ損なのか、詳しくお話しします。
まず黒1と打った場合は、白2と打たれた時結局黒3と守らなければいけません。一番大きく黒地を広げましたが、それは「部分的」な話です。
黒3までになった場合、黒で終わったので、次に白は好きなところに打てます。ここに注意して、素直につないだ場合を見てみましょう。
黒1につないで、白2と打たれた場合は、黒3、白4となって、先ほどの図より黒地が一つ少ないです。しかし、これは白で終わっているので、次に黒が好きなところに打てます。
たった一つの陣地を増やすより、好きなところに打てる権利がある方が得なので、この図は実は黒の方が得です。
さて、そうすると白としては、好きなところに打つ権利の方が大事なので、白2とは打たずに好きなところに向かうでしょう。その場合・・・
黒3、5と白地を少し減らしていくことができます。次に6のところに黒が打つと、白4の石が取れるので、白は6の守りが必要です。
これは白で終わっているので、引き続き黒が好きなところへ打つ権利を持った状態で、白地を二つ減らすことができました。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、要約すると、
「単純につなぐ方が、変に広げるより地が二つ得」
ということです。二つは侮れない差なので、気を付けて欲しいポイントでした。
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