さあ、いよいよコースで松山君の出番を待ちます!
1番ティはすでにかなりの人がいて、さすがにすぐ近くでは見れそうもないので、少しティより先に進んだところから見る感じ。それでも結構いいアングルで見ることができる。
ちなみに松山君は-5で、首位とは5打差。今日はガンガンスコアを伸ばして欲しいが、風がすごく強い。記念にキャップを買ってかぶっているんだけど、風で飛ばされそうになる。(実際3回くらいこの日風で飛んだ)
松山君より前の組のショットを見るものの、正直球を追いかけても全くどこへ飛んだか分からない。スポーツ観戦あるあるかもしれないが、単純に球の行方を見たい場合はテレビの方が良いかもしれない。真後ろから見られれば現地でも追えるんだけど・・・
さて、いよいよ松山君がスタート!ティショットを打ち終えて松山君が歩いてくる。我々も歩いて先に向かうんだけど、我々は歩くのが遅く、あっという間に松山君に抜かされてしまう。
なのでとにかく必死についていく展開に。
とはいえ、18ホール正直についていくわけではない。正直について行くと7キロ近く歩くことになるし、他のギャラリーとの見る場所戦争に勝つこともままならない。
そんなわけでところどころショートカットしつつ、なるべくいい位置で松山君を拝むべく頑張った。
特に印象に残ったのは6番ホール。
このホールではティグラウンドに先回りし、今日初のティショットを近くで拝むというシチュエーションをゲットした。(それまではセカンドショットやグリーンでのパッティングを見ていた)
ベストな位置をゲットしただけでなく、なんだかこのホールでは松山君がチラっとこちらを見ているような気がした。もしかしてこっち見てる??見てる???と平静を装いつつも心は激しく動揺(興奮?)していたり。
そして肝心のショット。短いPAR4だったのでドライバーは持たずにスプーン(ドライバーの次に飛ぶクラブ)。どうせならドライバーが良かったかな・・・なんて思ったのも束の間。
松山君の放った一打が凄かった。とても低い弾道で放たれた一打はすさまじい勢いで、しかも綺麗にコントロールされて飛んでいく。もちろんフェアウェイのベストポジションへ。
さらにその力強い球を打つ時の下半身のブレが全くない。大地に根を張ったようなあのショットはまさにマスターズチャンピオンの名に恥じないショットで素晴らしかった。この一打を見られただけで来た甲斐があるくらいのスーパーショットだった。
2打目を普通にバーディーチャンスにつけ、普通にバーディー。この日一番のプレーをしたホールではないかと個人的には思う。
その後9ホールくらい消化した時点で我々もだいぶ疲れてきた。アマチュアの一般的なラウンドだと9ホールまわると昼休憩を挟むのは体力的にもちょうどいいんだろう。
しかしプロの試合では昼休憩はない。当然我々も食事などしている暇はない。食べるのが大好きな母には申し訳ないが食事など今はどうでもいいのだ。
その後もところどころショートカットしても結局ヘトヘトに。歩く場所が基本松林の中で足場が歩きにくいことも大きかったかもしれない。いやあ、普通にラウンドするのも滅茶苦茶体力必要だなぁ・・・
なんとか18ホールをまわりきった我々。しかしそこで終わりではない。
私は知っている。松山君は必ず試合後もみっちり練習することを。松山君の後ろの組を見ることも無く、練習場へ向かう。さすがにシャトルバスで。
そして練習場に辿り着くと・・・
そこにはすでに練習している松山君の姿が!!!!!!
え?早すぎん?松山君は我々と違ってスコアを確認して提出したり、インタビューに答えたり色々忙しいはずなんですよ。我々より関係者用の良いルートは通っているにしても、信じられない早さである。
ビックリしつつも、早速松山君を見る位置をゲットしに向かう。さすがに試合後の練習を見に来る物好きは多くはないものの、松山君のまわりには30人近い人がいて、真後ろからは難しかったが、松山君と向かい合わせの位置をゲット。
松山君が練習場の一番端っこで練習してくれていたこともあり、かなり近い位置で松山君を拝めることに。
時折松山君がこっちを見ている気がする。え?やっぱり私たちのことを見ている???もしかして認知されている?????と思ったりしたが、それはともかく。
ドライバーにアイアンにアプローチ、色んなショットを堪能する。一打打っては動画を確認して修正点を探るルーティンのようだ。
ショットの音を聞いているだけでも心地よい。疲れていてもいつまでもそこに居られる夢のような時間を過ごしていたが・・・
「ごめん、腰が限界」
母からついに限界を告げられる。実はしばらく前に腰を骨折して、コルセットをはめて歩いている母。年齢的に治りが遅いのか、半年以上経っても完全に回復はしていない。
そんな状態だったのでもしかしたらコースを回るのもかなり厳しいかな、と実は思っていたのだけど、無事コースを回ってくれた。
そんなわけで、後ろ髪引かれつつも練習場を後にする。さて、帰るにはタクシーを捕まえるしか、というところだったけど練習場のあるホテルの人に聞くと出払っていて順番待ちとのこと。
ならとりあえずクラブハウスに戻るか、とシャトルバスの方に向かうとどうやら最終バスだった模様。そしてクラブハウスの前はタクシーの姿は無い。どうするか、と思っていたら宮崎駅行きのバスに乗れそう。最終バスらしく、飛び乗る。
あのまま松山君に見惚れていたら途方に暮れていたことだったろう。
ありがとう、母よ
ということでなんとか無事宮崎駅へ。近くで晩御飯。チキン南蛮うまかった。アミュプラザがあったり、色々栄えていた。佐賀とはずいぶん違う。
飯を食ったらとっととホテルへ戻り、しっかり休んで明日に備えることに。
ホテルへ着いて。ぐったり腰を下ろしてあることに気が付いた。
ズボンのチャックが全開だ( ゚Д゚)
確か最後にトイレに行ったのは試合後の練習場に行く前。
まさか・・・松山君がこっちを見ていたのは・・・・・・!?
というオチがついたところで続きは次回。
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