ある日の話。13時に渋谷での仕事が終わり、次の用事は18時。どんなにゆっくりランチしたところで時間を持て余す。さてどうするか。あまり行ったことのないところへ行こう。そう思い立ってがっつり散歩をすることにしました。
まずはランチ探しから。渋谷の喧騒の中で飲食店を探すのは性に合わない。そこで道玄坂を登り、神泉駅付近に向かいました。この辺りはもう渋谷感は無く、下町っぽさがあって良かったです。渋谷から少し歩けばいいだけで、少しびっくりしました。でもキッチンハセガワという店に行列が。人気店なのかな。
しかし私は並ばずに入れたすぐそばのお店を選択。名前は何だったか忘れてしまった。失敗した感じは無かったのでまずまずの選択だったかな。
グーグルマップで近くに松濤美術館があるのを発見。近くの松濤公園にも寄ったけど、蜂がいて怖かったのでとっとと退散して美術館へ。
今日の展示は・・・ふむふむ、能の衣装とな。拝観料は1000円。ちと高い気もするが、まあ行ってみるか。ということで突入。
・・・能の勉強にはなったかな。色んな人に抜かされるくらいにはゆっくり見たけど存外すぐ見終わってしまった。しかし美術館は若い女性が意外に多い。もしや隠れナンパスポットなのでは!?と思ったが、後日「美術館 ナンパ」で検索すると、美術館でナンパするような奴は最低な奴らしいという情報が。いやー、何もしないで良かった(;一_一)
まだまだ時間はあったので、少し足を伸ばして代官山に行くことにした。東京に出てきて10年以上経つが、未踏の地である。ちょっとセレブっぽい人達が行くイメージで、自分にはあまり縁のない感じだと思っていたが、代官山のツタヤが有名らしいので気にはなっていた。
ツタヤに到着。なんとまあ外人さんが多い。観光スポットなのか。しかも建物が三つ並んでいる。どれが書店なのかと思ったら全部書店だった。
しかし正直期待外れだった。書店で時間を過ごすのは私の趣味と言ってもいいが、どうも私の知っている書店では無い。まあカフェとかコンビニとか入っているのはいいとして、どこに何の本があるのかさっぱりわからない。しかも漫画が置いてない。ところどころに本ではない展示とか商品が置いてある。なんなんだ。住む世界が違う。ビレッジバンガードのオシャレ版みたいなやつか。
ともあれ私の来るところではないと感じて、早々に退散。突撃、玉砕。といった体である。これまでかなり歩いたこともあり、疲れを感じながら渋谷方面に向かい、どこか休めるカフェを探す。どこでもいいとは言わない。ちょっとこじんまりとした人が少ないカフェがいい。これが見つからなければ今日の散歩はイマイチ、失敗だ。
ふと目に留まったのは、「OMUSUBI CAFE」の文字。おお、店内もいい感じに空いていて綺麗にしている。それほど腹が減っているわけでは無かったが、おむすびは好きだ。よし、突撃だ!
安定の鮭のおむすびと自家製ジンジャエールを注文。おむすびうまい。職人さんが握った絶妙のほろほろ加減で素晴らしかった。ジンジャエールははちみつ入りと書いてあったが、確かにはちみつで味をつけて砂糖は入っていないような味がした。もう少しはちみつ少なめの辛いやつでも好きだけど。
うん、おむすびぐらいがちょうど俺の住む世界の代物だな、満足満足。と思ったお散歩でした。何事も身の丈に合うものが一番。
囲碁も身の丈にあった定石や打ち方をするのが一番良い。殻を破ろうとするなら私が代官山ツタヤに慣れるくらいの努力は必要かもしれない。ああ、強くなるのは大変だなあ。
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