浜松旅行記その3~トゥルネ・ラ・パージュ~

浜松城観光とおしゃべりな店主の店での腹ごしらえを済ませ、どうするかな・・・というところ。なんとなくフラフラと散歩をする。

まだホテルのチェックイン時間までは少し時間があったので、どこか良い喫茶店でも見つけて休憩できればいいかな・・・と喫茶店探しを目標に据えることに。

しばらく歩いていると・・・

「宝くじのマスミ」という店を発見する。

え?宝くじ屋に名前がついてる???

本当に宝くじ屋なのか見に行くと、本当に宝くじ屋だった(笑)

こういうふとした出会いで買った宝くじに幸運があるかもしれない。そういえば年末ジャンボも売り始めたし・・・

ということで邪心も込めて年末ジャンボと100円BIGを買うことに。いつもは100円BIGは3口しか買わないのだが、気合を入れて10口買った。当たれぇ~~~(ー_ー)!!


さて、ちょっと脱線したがカフェ探しの再開、と歩を進めると、なんだか良さそうな喫茶店を見つける。そんなに新しい店にも見えないが、禁煙の表記もある。珈琲推し感があるけど、珈琲紅茶専門店って書いてあるから紅茶もあるだろうし、入ってみるか。

・・・入ると、でっかい蓄音機のスピーカーみたいなのがステージのようなところに置いてあり、ジャズが流れている。これは・・・ジャズ喫茶だ!!!

実は私、ジャズ喫茶にはかなり憧れていて。ただタバコが吸える店が多かったり、入りづらい店が多かったり、なかなかうまくはいかなかった。

ちなみに吉祥寺だと音吉というジャズ喫茶に行ったことがある。そこは禁煙ではあったものの、店が暗くて雰囲気もなんか暗いというか。これがジャズ喫茶だよと言われたら仕方ないかもしれないが、私の好みとは少し違った。


しかしこの店は入り口付近は明るくて入りやすい。店員さんも女性しかいないみたいで今っぽい。

そして奥へ行くと音楽を楽しむゾーンで、一人席しかない。照明も落とし気味ながら暗すぎない落ち着いた空間が広がっている。

そしてステージ上方では無声映画が流れていて、音楽と相まって店の雰囲気を作っている。


これは・・・当たったんじゃないか!?

期待に胸を躍らせつつ、音楽のゾーンの一番後ろの席が空いていたのでそこに座る。メニューを見ると静岡産の茶葉を使った紅茶がいくつもある。せっかく浜松に来たので、とりあえず静岡産のものから一つチョイス。

甘いものは・・・メニューが少なく、バスクチーズケーキとガトーショコラ、あとはクッキーとかの軽いものしかない。

チーズケーキはあまり好きではないが、バスクチーズケーキを注文。甘さ控えめと書いていて少し不安ではあるが・・・(私は甘いものはちゃんと甘いのが好きである)


紅茶は・・・うまい!!!

アフタヌーンティーに行き慣れてる私としては紅茶を飲む機会も多いのだが、かなり美味しい紅茶だ。

そしてバスクチーズケーキ。こっちは・・・うまい!!!!!!

これで甘さ控えめとは思えないくらいちゃんと甘い。「バスク」だとこんな感じなんだろうか。しかもあら塩と胡椒が添えられていてお好みで・・・とのことでそれをつけて食べると、またこれがうまい!!!

甘さに飽きてきたらちょうど味変も兼ねられて素晴らしい提供方法で、しかも添えられてる量も多すぎずちょうど良い。多いとつい全部使おうとして肝心の元の味わいを忘れてしまいがちだが、そうさせない絶妙な量になっている。

いやもう大当たりである。


ジャズ喫茶だけあって他人の会話はほとんど聞こえてこないので、まわりを気にせずゆったりくつろげる。席自体も少し低めの座席で半分横になるような感じで足を伸ばしてすごせるくらいの間隔があってとても良い。

そしてその姿勢でいるとちょうど無声映画が見やすく、もうこの上ない時間を過ごさせてもらえる。そしてこの無声映画が面白い。声がないのでとにかくアクションがオーバーなのだが、それがいい。危うく大笑いしそうになってしまうのが怖いところではある。


お値段は安くはないが高すぎることは無い。都内のジャズ喫茶と比べればむしろ安いのではないだろうか。しかもだいたい他のジャズ喫茶だと飲み物や甘味は正直あまり・・・な感じなのだが、なんといっても紅茶も甘味もうまいのだ。

しかもそれで無声映画を鑑賞できるとあっては、間違いなく値段以上の価値がある。ジャズ自体に関しては私は知識があるわけでは無い。ただなんとなくジャズっぽい音楽が流れていればそれで良いのだ。

なのでジャズ喫茶マニアの人たちのように音響がどうとか選曲がどうとかはさっぱり分からないが、正直私にはどうでもよい。私には音楽も素晴らしかったが。


さすがは音楽の街、浜松。大変素晴らしい店に出会えることができた。

店の名は「TOURNEZ LA PAGE (トゥルネ・ラ・パージュ)」

フランス語でページをめくる、リフレッシュ、新しい一日といった意味のある言葉らしい。

店を後にするのは名残惜しかったが、浜松観光はまだ始まったばかり。どうにか重い腰を上げ、私はホテルへ向かうのだった。

次回へ続く。

将棋じゃないほう。~吉森弘太郎の新宿囲碁教室~

2018年7月からスタートする囲碁教室の紹介や連絡をするページです。 後は好きなことを思いつくままに書いていければと思います。

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