青森旅行記その4~漏斗の正体~

AI掃除機と別れて植物園をさらに散歩する。

すると、今度はせっせと作業している生身の人間を見つける。地元の女性陣なのだろうか。私が目の前を通ってもチラ見もせずひたすら作業している。

これだけの規模の植物園、やはりこうしたお手入れのおかげで成り立っている。お疲れ様です。


他にも白神山地の環境を再現した区域とかもあったのだが、あまりにも本格的な森林で怖かったのでそこだけ行かなかった。

あとは小さな池泉式の庭園があったり。やっぱり、植物園という名称はちょっともったいないような気がした。


だいたい植物園を巡り終え、せっかくなので3カ所行けるチケットの最後の場所、藤田記念庭園(だいたいこんな名前だった気がする)を目指す。

この庭園は弘前城公園から出てすぐのところにある。

入口のところには昔の洋風の建物を使ったカフェ的なものもあって少しポップな印象。


庭園の方に入るとこれまた見事な庭園が広がっている。

さらに斜面(断層っぽい?)を階段で降りたところにさらに大きな庭園が広がっている。庭園としてはかなりの規模だと思う。

ここも池泉式だが、普通池泉式の庭園って結構虫が飛んでいてそこが嫌だったりする。なのに青森の池泉式庭園はどうも飛んでいる虫が少ない。

代わりに全体的にやっぱり蟻を良く見る。気候なのか、りんごなのか・・・もしかしたら蟻が飛ぶ系の幼虫を食べていたりするのかもしれない。

まあ、とりあえずヒアリでないことを祈ろう。


さすがにそろそろ歩き疲れたので休憩所的なところで一休みしつつ庭園をぼうっと眺める。

自販機にHi-Cのりんごがあって懐かしく思い買って飲む。まだあったんだなぁ。


さて、次はどこへ行こうかな・・・とりあえず今日の目標の弘前城はクリアしたので、あとはなんてことない弘前の町並みを見るか、何か他に面白そうなところがあればそれを見るか。

書いてなかったが、実は観光案内所的なところで地図は入手済なので、それを見たりグーグルマップを頼ったりしてみる。

今いる場所の近くだと忍者屋敷と禅林街というのがある。そんなに興味があるわけでは無いが、まあ町並みを見つつ行くか。


ほどなくして忍者屋敷に着く。まあ外国人向けのやつかなぁ・・と思いながら屋敷の前まで進むと、完全予約制との表記が。

ああ、まあだいたいそんなもんよねぇ・・・

ということで踵を返して禅林街の方へ。こちらはお寺さんがいっぱい並んでる通りだそうな。明らかに食い物屋はないだろうなぁ・・・


なんて思っていると、脇道に小さなトンネルがあってその先に鳥居が見える。はて・・・?なんかいわゆるインスタ映えしそうなスポットである。

トンネルを抜けるとそこからも岩木山が良く見える。ほほう。なかなか穴場かもしれない。右隣が神社のよう。神社の広場的なところでは子供たちが遊んでいる。良い光景だ。一応お参りしておくか。

無信心者の私、適当に済ませようかとも思ったが、なんか神社の人っぽい人がこっちを見ていたのでプレッシャーに負けてちゃんと賽銭してお参りする。いや、まあこれが普通ですよね。すみません。


神社を後にして禅林街へ。入り口から通りを見ると確かに道に木が整然と連なって門前の道をなんとなく厳かなものにしている。まあでも、正直かなり歩き疲れていたのでそこから先まで歩く気はしない。

そろそろホテルへ向かってもいい時間なので、駅方面へ戻ることに。しばらく歩くと、来る時に気になった漏斗状の建物が見えてきた。

そうだ、あの建物を探らなくては。

道中かなり昭和の雰囲気のある喫茶店があったので入りたくもなったが、禁煙表記が無いので多分好みの店では無かろう。


さて、遠くからパッと見た印象は潰れた健康ランド・・・?と思ったのだが、近寄ってみるとやはり廃墟のよう。貼り紙があったので読むと、中三(なかさん)という百貨店の跡地のようだ。去年閉業したらしい。

そうか、デパートか・・・だんだんと社会から姿を消しているのがこのデパートだ。佐賀にも玉屋というデパートがあるのだが、建物はかろうじて残っているものの、どうもどこかに買い取られたらしい。そのうちデパートでは無くなるかもしれない。

できるならこの中三も営業中に一度行っておきたかったものである。結局デパートの跡としか分からず、あの漏斗が何のための施設だったのかの正体は分からずじまいであった。


なんだか少しもの悲しさを感じつつ、私は宿へと向かうのだった。

将棋じゃないほう。~吉森弘太郎の新宿囲碁教室~

2018年7月からスタートする囲碁教室の紹介や連絡をするページです。 後は好きなことを思いつくままに書いていければと思います。

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