集中力切れ。

しばらく前に囲碁が絶不調という話をしましたが、微妙に回復してきたけどまだ本調子じゃない感じ・・・という状態でいつものリーグ戦を打ちました。

私の白番。道中いくつか疑問手があったものの、相手の疑問手もあって上辺の黒10子を取っているのが大きく、白優勢の場面。

なんだ案外やれてるじゃん、と自分が不調だったことを忘れかけていました。

さらに白1の大きなヨセ(右下の黒への攻めにもなり、めちゃくちゃ大きい)にまわって、「もう勝ったな」と思ってしまった。ここで集中力が切れました。

こういう気持ちが碁では一番危ない。調子がいい時ならそう戒めて集中力を切らさないものなのですが・・・


黒1と受けさせて、まあどっか適当に大きなヨセを・・・という気持ちで白2へ。この手は、

こっちの白2に打つべきだった。第一感はこっちで、これで下辺は安泰だったのに、なぜか白2に先ほどのコスミを打ってしまった。

黒1が黒の勝負手だった。何も考えていなかったので、ここで既に集中力が切れていた私は落ち着いて考えられていない。

白2、4と素直に打つと黒5、7でこの黒を取れない。逆に白が取られる羽目に。とはいえ白18までのように三子を捨ててこちらをつながればまだマシだったかもしれない。

しかし白4とノビるとかの冷静な対応は考えてみればいくらでもあった。白12までつながれば大きな損はない。しかし実戦は最悪な手を選んでしまう。

それが白2のノゾキ。それなりに読みは入っている手なのだが、判断ミス。というかそれが良いのか判断せず打ってしまった。この手の意図は・・・

黒1とつげば、白2とコスむ。黒が白一子を取っているあいだに右側の黒を頂ける寸法。これは黒ツブレなので・・

黒は受けずに黒1。白2でフリカワリだが、黒3に押されてみると下辺が巨大な黒地になったのに白は三子を取っただけ。集中が切れてなければ、このでき上がりをイメージしてこの図を廃案にしたはずだ。

これでもまあそんなに悪くはないと思っていた呑気な私。この後淡々とヨセて終わってみれば4目半負け。

もう少し危機感があればここからでもヨセでもう少し頑張る手はあったのに普通に打ってしまった。まあもう集中が切れていたので仕方ない。


そんなわけで不調を引きずり今期初の黒星。とはいえまだ自力優勝の可能性は残っていて、何となくこの負けで何が悪いのか少し分かった感じもあったので、浮上のきっかけになればいいと思うことにします。

将棋じゃないほう。~吉森弘太郎の新宿囲碁教室~

2018年7月からスタートする囲碁教室の紹介や連絡をするページです。 後は好きなことを思いつくままに書いていければと思います。

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