函館旅行記その7~謎の城~

丸井今井を後にし、五稜郭駅から再び函館駅方面の電車へ。

一日目は終点の一つ、函館どっく前駅まで行きましたが、今回は途中の分岐を越えたもう一つの終点、谷地頭駅を目指します。

谷地頭駅から徒歩15分ほどでたどり着けるのが、「立待岬」です。

正直全く知りませんでしたが、見晴らしが良さそうだなと。後々聞くと昔の歌に出てきたりして結構有名な場所のようです。


谷地頭駅はかなりもう田舎な感じです。そこからさらに徒歩で本当にこの道で合ってるの?って感じの道を歩きます。しばらく進むと墓地があり、その墓地の中を進むのです。

幸いあまり暗い感じの墓地では無かったのが救いでしょうか。

しかし墓地に刻まれている文字を眺めていると、変わった表記が目に付きました。

普通はお墓と言えば、~之墓と書かれているものが一般的。ここでも半分くらいはそうでしたが、もう半分は、

~奥城、~奥津城といった謎の城表記。

これはこの地方独特のもの?それとも宗教特有の?うーん??


結局旅行中には分からなかったので、後ほど調べると・・・

「神道式のお墓の表記」

とのこと。

・・・知らなんだ。

ということは函館の人は結構神道の人が多いのだろうか。

確かに北海道はそこまで仏教に馴染みがないのかもしれない。アイヌの信仰はまた別のものかもしれないが、何となく神道のように八百万の神を祀る方が土着的で馴染みやすい気はする。


・・・話を戻して、墓地を抜ける。この辺りの道中はうまく言えないがまるで小説に出てきそうな趣がある。

子供の頃に夢でお墓まで行く夢を何度か見た気がするのだが、その夢の光景にとても良く似ているような感じもする。

墓地を抜け、上り坂が一段落してしばらく歩くと海が見えだす。

辺り一面の海や、津軽海峡が見渡せる理想的ロケーション、なのだが。皆覚えているだろうか。


そう、函館は今日も霧に包まれているのだ。

悲しいかな、津軽海峡を感じられるような陸地は全く見えない。

函館山の方にも依然、いや、前にもまして深い霧がかかっている。

もう少し天気の良い時に来たかったが、まあこれはこれで岬の寂しさが際立って哀愁がある。・・・いや、やっぱりもう少しいい天気が良かったな( ;∀;)


それでもかなり好きなロケーションなので、函館に来られた際にはぜひ訪れてほしいスポットだ。

岬を後にして、先ほどの墓地を降りる際のロケーションもかなり良い。

谷地頭駅まで戻り、十字街駅まで路電で進み、今度は元町方面へ。

どうも横浜のように赤レンガ倉庫やら元町やらがあるらしいのだ。さすが港町。


赤レンガ倉庫では結婚式の写真を撮っている人がたくさんいた。

すぐ近くの名所の坂みたいなところにも行ったが、そっちでも結婚式の写真を撮っていた。

坂を登って非常に疲れたので脇道に入りつつお散歩。この辺りはなんとも西洋風の町並みで、いかにも観光地風だ。修学旅行生も数多い。

ちょうど目の前を歩いていた4人組の女子中学生?が「ちょっとこういう喫茶店には入りづらいよね~私たちにはまだ早い感じ」と言ってスルーしていた喫茶店がなんだか目に付いてしまった。

代わりに私が入ってやるか、という気持ちで入ることにした。


客は私の他に誰もいなかった。なんだかやる気の無さそうな佐藤二朗似の冴えないノーマスクのマスター。

席に座るとなんだか肘掛けがベタベタする椅子。失敗したなと思いつつ、あまりにも汗だくだったので30分ほど休憩。

もう少し居心地が良ければもう1時間はいたのだが、なんだか気が乗らなかったので足早に店を出た。君たちの感覚の方が正しかったよ、女子たち。

悔しかったので別の喫茶店へハシゴ。

こちらは普通の喫茶店で、まあ可もなく不可もなく。意外と喫茶店の当たりを引くのは難しいものである。

まあ、仕方がない。そろそろ晩飯でも食いに行くか。と初日に見つけた函館美食エリアへと歩を進めるのだった。

つづく。

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