蕎麦を食い終わり、繁華街の方へ歩いていくがなかなかこれという飲食店が見つけられない。やはりあの蕎麦を即決したのは大正解だったな、と思いつつ歩を進める。
駅前は鳥のフンで道が汚いところも多く、少し残念だが、駅ビルに本屋、隣に本屋のビルとなんと二軒も並んで本屋があるのが素晴らしい。本屋好きの私は二軒はしごすることに。
どちらかといえば駅ビルの方の小さい本屋の方が好みだった。余計なものが少なく品ぞろえ豊富で、漫画が一冊丸々試し読みがあったりして、とても良い。
まあいつまでも本屋ばかりではアレなので散歩に戻る。繁華街とはいえ、私の好きなココイチとやよい軒が横並びになっていたり、サカゼン(大きいサイズの服屋)があったり、なかなかデブには住みやすい環境だ。
気になる洋食屋もあった。また来る機会があれば来てみたい。
繁華街を少し外れて歩くと、超年季の入った夜の町みたいなのを発見する。昼間は閑散としていても、夜は人がいるのが夜の町の不思議なところ。佐賀でも意外と夜の町は夜に行けば結構な人がいるのだ。
ここもどうやらまだ生きている感じがする。世の中色んな人間が経済をまわしてるんだな。
さて、だいたい大きな駅も散歩したし、最初一瞬で見放した駅の方に戻ろうか。橋の側にあるキープしてた雰囲気の良い喫茶店にでも行って少し休憩してそれから戻るか・・と歩いていると、たまたま「クロッフル」の幟を見つける。
ん?クロッフルってなんだっけ?なんかワッフルのオシャレな奴?むむ?と思いながら店の前に向かうと、何やらカフェのよう。しかもなんかポテトセット?みたいなメニューを発見!カフェとポテトが一緒になっているだと!
店の中が全く見えないのが少し不安だが、まあこれは行くしかない!と入店。
店に入ると、その内装に呆気にとられる。
感想が整理できないうちに恐らく私と同年代くらいの女性が出迎えてくれて、「お好きな席へどうぞ」と案内される。
客は私以外誰にもおらず、私が狭めの席へ座ろうとすると、「良かったら広いところどうぞ」と言われて4、5人は座れそうなソファー席へ移る。人当たりの良さそうな感じ。
メニューを渡され、ようやく一息ついたところで店の内装への感想がようやく整理される。
「これ、夜の店では・・・???」
私が座った広いソファー席というのは絵に描いたようなキャバクラ的なL字の席。テーブルもソファーも黒で統一されてはいるが、店の中央にはこれはもしかしてポールダンス用か・・・?という不自然なポールがある。
店員さんは一人だけだったのでさすがに今はそういう時間ではないのだろうが・・・
しかし外の看板や張り紙からはそういう気配を感じなかった。だがさっきの夜の町からは少しばかり離れているだけだし、延長にそういう店があってもおかしくはない。むむむ・・・??
もしかして、居抜きでカフェにしたのかなぁ。という感想に落ち着き、一旦注文に集中する。
クロッフルにチョコソース、ポテトセットでドリンクはホットティーという素晴らしい構成で注文。これで確か800円くらいだった。かなりお得。
驚きの内装のおかげか駅から少し遠い地理的なものか、他にお客が居ないのも非常にありがたい。
クロッフルというのはどうやらクロワッサン生地でワッフルにしたものらしい。旨い。ポテトもちゃんと旨い。素晴らしい休息だった。
さて、それはいいのだが・・・どうしても内装のことが気になる。しかし問題はどうやって聞くかだ。
さすがに「なんでこんな夜の店っぽいんですかwww」みたいな感じでは聞けない。男性ならともかく、仮にも若い女性に聞くのだ。
結局、「ここは元々何のお店だったんですか?」と聞くことにした。何かもう少しうまい聞き方は無かったものか。
まあ、多分居抜きだろうから元々はそういう店で~という回答なら無難に済むかと思ったのだ。
しかし返ってきた答えは意外なものだった。
「元々は何かの事務所?だったみたいですね」
「えっ?じゃあ一からお店を?」
「そうなんですよ~」
・・・( ゚Д゚)
慌てて良く見るとカウンターの裏にお酒があったりして、夜営業の雰囲気はある。しかし明らかに外の感じはカフェ主体。
え??なんなんだ??
私が色んな駅に降りて散歩するのが趣味とか言うとりとめのない話で場をつなげつつ様子を探るも、なんだか店員さんのリアクションが良すぎてもしかして夜の店の経験が・・・??と感じるくらいの聞き込みしかできず。
結局不思議に包まれながらこれ以上突っ込むことはできないまま店を去るのだった。
帰宅後、もしかして夜の店の経験しかなくてカフェなのにあんな内装にしてしまったのか・・・???などと妄想していたが、どうしても気になってネットで検索してみた。
するとカフェだけでなくバー営業、たまにポールダンスイベントをやっている他、レンタルスペースとしての利用や料理教室で子連れ(!?)の奥様方の利用もあるとか。
検索しても結局不思議に包まれるのであった。
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