お散歩。~中編・神様ありがとう~

お参りを終えて井の頭五郎スイッチが入った私。

うーん、こっち!とずんずん歩き出す。

「・・ん?蕎麦?」

大きく立派で綺麗だがシンプルな文字を見つける。

昨日の夜もなか卯でそばとかつ丼を食ったが、まあ、そんなことはいい。

近くに行くと駐車場のかなり奥にひっそりと隠れるように店がある。

「うん、いいじゃないか」

意を決して入店。


店内は程よく広く綺麗な感じ。給仕はおばあちゃんがやっている。

ともあれ指し示された席に座ってメニューを眺める。

せいろが770円。うん、程よい価格帯の店だ。これは期待感が高まる。

もう少しよく見ると変わり蕎麦の欄があって、その中になんと、


「さらしな」の文字。


来たーー!!!(>_<)(>_<)(>_<)私の大好きな更科(さらしな)だーーー!!!!!!

中には更科って書いておいて全然違う蕎麦だったりする食品表示法違反な店も多いけど、

わざわざこうやって分けて書いているならまず嘘っぱちじゃないものが食べれる率が高い。

テンション爆上がりっっっ!!!と興奮したのもつかの間。

かっこ書きで(3月~10月ごろ)と書いてあるのを見つける。

散歩したのは2月上旬のこと。むむむ・・・・


諦めきれず、「さらしなってありますか?」と聞いてみる。

すると「あります」との返答が!

なんと!!!

ヒャッハー!!!

「じゃあさらしな天盛で」!

と勢いで天ぷらもつけてしまう。

1700円もするけどまあいいか。


「お待たせしました」

運んでこられた蕎麦は・・・綺麗な白!

キタ━(゚∀゚)━!

間違いなく本物の更科!

一番好きな鹿児島の更科を出す店の蕎麦よりさらに色が白い。

東京の有名な更科の店の蕎麦の写真はすごく白くてびっくりするんだけど、その感じの白についに出会った。いやー、どんな味なのかな・・・

恐る恐る口に運ぶと・・・

旨い。そう、これよこれ。更科の喉ごし、甘み。

幸いこの店はつゆもたっぷり持ってきてくれた。つゆにじゃぶじゃぶつけて食べるのが更科の正しい楽しみ方(私調べ)。


どうしても鹿児島のつゆと比べて甘味よりしょっぱさが目立つつゆになってしまう点は少し不満だが、それでも濃いめのつゆでしっかり更科の良さが目立つ。

あと更科の良くない点として蕎麦通と呼ばれる有象無象どもが言う蕎麦の香りが無いというのは確かにそうかもしれない。しかし鹿児島の蕎麦は香りも良かった気がする。

もしかして鹿児島の蕎麦は100%更科ではないのかもしれない。だとしたら絶妙すぎる配合だが・・・

とりあえず確信したのは、結局鹿児島の蕎麦が一番うまいんだな、ということ。

しかしこの店の更科も素晴らしく美味しい。


更科を楽しんでいると天ぷらが来たので天ぷらも食べる。しかし・・・

お世辞にも天ぷらは美味しいとは言えない。中身がべちゃっとしていて衣もどこか頼りない。油の温度が低すぎるのかな。

いや、天ぷらとかどうでもいい。更科に集中してくれ、店主!

こんなことならただのさらしな大盛りにするんだったな・・・


ともあれ思いがけず大満足の昼飯になった。

お会計をしに行くとレジの前に異世界系の漫画(ノベル版かも)が置いてある。

店主が書いているのだとか・・・

頼む、更科に集中してくれ!店主!


腹を満たして来た道を戻り神社の方へ来ると、お参りした神社は○○(そこの地名)神社という名前の表示を見つけた。このあたりの地名を冠した神社なので大きな神社だったのかもしれない。

ありがとう、おかげで貴重な更科に出会えました。

お腹いっぱいになって元気が出たので、次回はこの栄えている町のお散歩です。

将棋じゃないほう。~吉森弘太郎の新宿囲碁教室~

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