囲碁のセールスポイント

指導者として囲碁普及に携わっている方なら、「囲碁の売りって何だろう?」と一度は考えたことがあると思います。

その際重要なことは「視点」です。つまり「囲碁」を何として捉えるのかが大切です。

「娯楽」なのか「教養」なのか「競技」なのか。それによって売りは違います。


現状の囲碁業界では普及に際し、ボケ防止であるとか子どもの情操教育であるとか、「教養」面での売りに偏っていると思います。それはなぜか。

「娯楽」や「競技」面での売りに欠ける、あるいは売りが見つからないからです。

「競技」面は我々アマチュアには正直どうしようもありません。世界で勝てるプレーヤー、テニスの錦織やゴルフの松山のような選手はやはり必要です。

「娯楽」面での鍵は「時間」でしょう。囲碁は一局打つのに約1時間(もちろん個人差はありますが)程度かかります。ちょっとかかりすぎです。最近の人たちはスマホでちょっと遊ぶ、みたいなのが主流ですから、一言で言えば「囲碁なんてダルい」のです。


最近では囲碁でも9路盤や13路盤で「時短」を目指した取り組みが盛んになってきました。良いことだとは思いますが、それで囲碁が他のゲームよりやりたいか、と言われると違うでしょう。

私は囲碁を「がっつり時間が潰せるゲーム」として推していくべきだと考えています。他のゲームはすぐに終わってしまうので飽きるのも早いですが、囲碁はなかなか終わらないので一日遊べます。しかも碁が打てる場所は都内でも一日1000円前後で遊び放題、という場所がほとんど。コスパも最高です。

どんどん時代に逆向して、「縁側で囲碁」みたいなレトロ感を追求していくのはどうでしょうか。

宝くじが当たったらどこかの古民家を借りて縁側囲碁カフェみたいなことをやりたいな、とちょっとだけ思っています。

将棋じゃないほう。~吉森弘太郎の新宿囲碁教室~

2018年7月からスタートする囲碁教室の紹介や連絡をするページです。 後は好きなことを思いつくままに書いていければと思います。

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