映画「碁盤斬り」にて囲碁のシーンの必殺技的な感じで描かれていた手筋が、「石の下」です。
「跡切り」とも呼ばれたりしますが、今は「石の下」の方がメジャーな呼び方ですかね。ただ囲碁のルールを知らない方が見ても、というかある程度強い方でないと、どういうこと???という感じになりそうです。
言葉で説明すると、「石を取られた後で取り返す」ということになるんですが、これだと「ウッテガエシ」と混同しそうです。
ということで、ちょっと説明しておきましょう。
上の図だと、黒三子が白に囲まれアタリの状態で、もう逃げても取られる状態です。しかし・・・
敢えて黒1と逃げるのが「石の下」を狙う手筋です。白2と取られますが・・・
取られた後、黒1と切る手があります。これで白三子を取れているのです。なんだか手品のような手ですね。
映画で出てくる「石の下」はもう少し複雑なもので、大きな石の眼に関する手筋になっています。
「ウッテガエシ」との違いは、取らせる石が一つではなく、たくさん取らせることですね。たくさん取られた後に取るのでより一層不思議な感じがあり、面白いのではないでしょうか。
そんなわけで映画にちなんだ囲碁講座でした。
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