久しぶりの囲碁の話。
囲碁では効率の良い形や悪い形が色々あるのですが、効率が悪いものの代表格が「アキ三角」です。具体的には、
この図の黒の形です。三角の形をしています。白も三角ですが、アキ三角ではありません。「アキ三角」の「アキ」とは、
「Aの部分に相手の石が無いこと」を指します。なのでこの場合黒だけがアキ三角の状態、ということになります。これは囲碁を少しばかり経験すればご存じの方も多いかと思います。
しかし、アキ三角の何が悪いのか、というのがなかなか強い人でも説明できないのではないでしょうか?色々な要因はあるのですが、端的に言えば、「力の向きが悪い」のです。
私は最近、「ハサミ」に例えて説明しています。チョキチョキするアレです。カッターナイフ派の人も増えてきたかもしれませんが、私はやっぱり昔ながらのハサミが好きですね。安心感。でも上手にはきれません。体育と図工の成績が悪かったんですよね。
話が横道にそれてしまいましたが、ハサミでモノを切る時、ハサミを「>」こんな形に広げますよね。ちょうど三角形になります。そして切るモノを置く場所は・・・?そう、ちょうどアキ三角のアキの部分ですよね。
切るものがなかったら当然意味がありません。向きが大事なわけです。ですから、図の黒5では、
このように黒1と打つのが良い形です。これなら白Aの石がちょうど黒の三角のところにスポッと入ってくれています。こうした黒1のような手を「マガリ」と呼びます。「マガリ」はだいたいの場合良い手なので、色々な場面で試してみましょう。
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